あったことは忘れやすい

今日も暑かった。裏庭の藤の葉で、セミが羽化したらしく蝉がらが残っていた。

写真を撮ったけど、まだ入力できない。

昨日のアゲハはナミアゲハかな。虫の写っていたのをもう一枚。

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私はかなりバテてます。

 

三井さんの「仕事」という詩。私が入ってすぐの号の載ってたけど、詩集には入らなかった。生前、大好きだけど、載ってる号だけなくしてしまったので、お送りください、って言ったら「わかったよ」と言われたけど、結局送って来なかった。お忙しかったからなぁ。

 

書き留めておきたい。

 

あったことは忘れやすい

風のようなので

光のようなので

かなしく忘れる

 

この一連だけしっかり覚えている。

 

最後が

 

ゆめまぼろしというは

いと易すけれど

 

だった記憶。もう20年以上前になるけど。

「あんたともう一回会いたいな」と電話で言ってくださった。

大恩人で、天才の三井葉子さん。一杯お話して楽しかったな。

私ももう一回お会いしたかった。

最初の入院の時に、一冊詩集ができる分の詩を書かれたとおっしゃっていた。

私の下手な俳句に「それは、あかん」とおっしゃるに違いない。

三井さん、これは夏を凌ぐ一手です。

 

あ~桜の花ちりぢりにしもわかれ行く遠きひとりと君もなりなむ(釈ちょう空)にならないといいけど。三井さんが「あんたはいいけど、骨が細い。骨の太いもんを見習いなさい。わかるか」とおっしゃり「骨の太いのは政治家やで」とおっしゃった。

なかなかそんな人達のようにはいかないけど、苦しい立場もあると思える。

 

空蝉に斜め厳しき陽の照りぬ

 

あのひとの傷を癒せよ星月夜

 

願い持ち一心に走れ流れ星

 

秋の雲やわらかき笑み浮かびおり

 

涼しげな顔を見せつつ深みあり