うそがいた!笛吹きの小鳥さん
谷間の木に何かいるな、と思って見た。うそだったけど、すぐに飛んで行った。しばらくじっとしていたら、さかんに鳴き声がする。あの独特のやわらかな、口笛をやわらかくした、あの鳴き声がさかんに聴こえた。うれしくなって、鳴き声のする方をじっとして探しながら見ていたら、飛んできて、高い杉の木に絡まった葉の落ちた藤弦に止まってくれた。
ああ、うれしいです。
笛吹きの小鳥さえずる冬の谷
喉赤きオスも見えたりうその群れ
五羽の群れ数を数えし如月に
雪解けの池にゆらぎぬ雪の鯉
もうひとつ赤きは何処雪消えて
繋がれし犬のまなざし寒き庭
大好きなトムの写真を撮りし冬
年老いた犬のまなざし哀し冬
沈黙の中で梅生き芽を吹きぬ
森生きて芽吹きの木あり冬ゆきぬ
自由
自由なり小鳥飛び交う冬の森
冬の鯉氷に閉じられ自由なき
睦月枯れ小鳥の花が咲きました
カケスとつぐみ
昨日、カケスを撮れた。
そして、今日、丸国の跡地の荒野に、とうとうつぐみがいるのを見つけた。
ああ、今年も来てくれた。
サハリンから飛んできた!!!
風車
風車頑固な人作りし優しきや
冬空に薄い月ほのか花のごと
枯れ木にも猫座りいるとやわらかき
何してる何考える猫の冬